マイクロスコープ
歯科用マイクロスコープ
当院ではライカ社製M320-D 4Kという最新の歯科用マイクロスコープを導入しています。
歯科用マイクロスコープは、歯科医療に使用されている大型顕微鏡です。歯や口腔内を高倍率で拡大し、診断・治療を行えます。肉眼では不可能な、歯や歯肉の細かなところや治療箇所をしっかり確認でき、より正確な診断や治療が可能となります。
肉眼で確認可能なのは0.1~0.2mmで、歯科治療では0.02mm~0.05mmの精度が必要となります。
また、マイクロスコープを利用する事で、写真や動画撮影が可能で、患者様にビジュアルによる説明が可能となり、インフォームコンセントにも役立ちます。
歯科用マイクロスコープのメリット
1. 高倍率での拡大
3.2~20倍の倍率で口腔内の状態を確認できます。これにより、経験や勘に頼らずに精密な治療が可能で、必要な部位のみを削るMI治療(ミニマルインターベーション:最小限の治療)等が実施できます。
2. 照明機能で見やすい
患部を80000Luxの高輝度ライトで広く明るく照らせるため精密な診断や治療、判断がしやすくなっています。
3. ビデオや写真撮影できる
歯科治療は実際どのように治療されているかご自身で確認できません。歯科医師から丁寧に説明をしてもイメージしにくいことは多々あります。マイクロスコープでは、治療を動画や画像として記録でき、それらを用いて治療後に説明することが出来ます。患者様と情報共有ができ、治療に対する合意形成やインフォームドコンセントを取る時にも重要なものになっています。
マイクロスコープ治療によるデメリット
1. 治療時間が長い、体動の制限がある
該当部位への1回あたりの治療時間が長くなる傾向があります。細部まで注意して行わなければならいので、細かい作業が要求されるためです。
また高倍率でマイクロスコーブを使用する際はわずかな動きや振動も大きな像のブレにつながるので治療中に体を動かさない様にして頂く必要があります。
2. 健康保険の適用が出来ないことがある
現在、マイクロスコープを用いた治療で健康保険の適用が認められているのは、歯内療法(歯の根っこの内部の治療)と歯根端切除術(歯の根を切る手術)です。
マイクロスコープの使用状況によっては健康保険の適用とならない場合があります。
マイクロスコープを活用した治療
むし歯の治療
歯内療法(マイクロエンド)
歯周病治療
歯の亀裂の確認
歯周形成外科
補綴治療
インプラント治療
審美治療
口腔外科