食いしばりがインプラントに与える負担 マウスピースとボトックス
インプラント治療は、失った歯を補う為の治療法として非常に有効ですが、食いしばりが原因で
インプラントに
悪影響を与えることがあります。食いしばりは、無意識に強い力をかけてしまう習慣で、
特に睡眠中に多く
みられます。この過度な力が、インプラントに大きな負担をかけてしまうことがあります。
インプラントは、天然歯と異なり歯根膜(クッションのような役割を果たす組織)が存在せず
、直接骨と結合
しています。その為、食いしばりの力が直接インプラント体に伝わってしまいます。
くいしばりが頻繁に起こる
とインプラント体へのダメージが大きくなる可能性があり、
インプラント周囲の骨が吸収してしまったり、
インプラント体に亀裂や損傷が生じたり、
上部構造(歯になる部分)のセラミック部分が破折したりする事が
あります。インプラント自体の寿命を短くしてしまうだけでなく、
再治療が必要になる場合もあります。
当院では食いしばりからインプラントを守るために、
治療後にマウスピースを作製することをお勧めしています。
また、ボトックス治療を取り入れています。
ボトックス治療とは、ボツリヌスを咬筋に注入することにより、過剰な
筋肉の働きを和らげ、咬む力を調整することにより咬む力が原因で起こる様々な
症状を改善する治療です。
注射後、通常2~3日後から効果が現れ、3~6ケ月効果が持続します。
状況によりタッチアップがが必要になる場合があります。
当院では、インプラント治療後、健康に長期に渡りインプラントを使用できるよう、
様々な取り組みを行っています。
ご不明な点等、お気軽にお問合せ下さい。
医療法人明貴会 山口歯科医院 理事長 山口貴史
日本口腔インプラント学会 専門医
国際口腔インプラント学会;ドイツ口腔インプラント学会認定医指導医
日本抗加齢医学会専門医
厚生労働省 臨床研修指導歯科医
高濃度ビタミンC点滴認定医