PRPを応用した骨造成|京都のインプラント手術なら医療法人明貴会山口歯科医院

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インプラントについて

PRPを応用した骨造成

インプラントに必要な骨量が足りない場合、骨造成を行う必要があります。当院では骨造成を行う際に、症例によりPRPを使用しております。

PRPとは、多血小板血漿のことで通常平均より濃度の高い血小板を含んだ血漿のことです。血小板濃度が高ければ、骨及び軟組織の治療促進が大いに達成されることが科学的に証明されています。外科手術時に創傷の治癒促進効果をもつドレッシング材として使用しています。その活用は歯科のみならず、外科、整形外科や形成外科でも使用されています。また、PRPは自己血に由来することからHIVや肝炎などの感染の恐れもなく、自然再生力を活性化させるといわれています。また、骨造成には、再生におけるトライアングルが必要になります。それは、細胞(骨芽細胞、破骨細胞)・サイトカイン(成長因子BMP、エムドゲインPRP)・足場(自家骨、コラーゲンなどの生体材料)のトライアングルです。つまりPRPを導入するだけでは骨造成はできず、この3つのトライアングルに併せて、それに周囲の環境が整ってはじめて骨新生が誘発されます。自家骨と骨置換材、非細胞性のグラフト材を組み合わせて用いることで骨形成の促進が期待できるのです。インプラント治療においては、骨量が問題とされてきました。より安全性の高い骨造成を行うために、PRPを用いた骨造成法は有益だと考えています。

平成27年に厚生労働省より「再生医療等の安全性の確保に関する法律」(この法律は、近年注目されているips等の安全な再生医療を迅速かつ円滑に行うためのものです)が施行され、これによりPRPを扱うには必要な届出と許可を取得する必要がありました。当院では、再生医療等安全確保法第40条第一項の規定により許可または届け出された細胞培養加工施設として許可を得ております。

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