インプラントは怖くない
治療の遅れは、回復の遅れと言っても過言ではありません。インプラント治療が怖いと聞きますが、歯科医師の立場からすると怖いのは、虫歯や抜けた歯を放置するほど怖いものはありません。なぜなら、皆さんがそれほど気にしなかった1本の歯の喪失から健康の崩壊がはじまるからです。
さて、虫歯や抜けた場所をそのまま放置するとどうなるのでしょうか。歯を失う多くの原因は虫歯とそれに伴う根の病気と歯周病です。このことが原因になり歯を支える根まで痛めてしまいます。実はこの段階で、骨の吸収が始まっているのです。そして、さらに放置すると歯を支える骨がなくなってしまいます。特に抜けた歯の部分は、骨が吸収して大きく欠けます。こうして徐々に顎の骨が痩せて、歯を支えることができず、歯並びは乱れ、歯が倒れ、歯が飛び出ます。食べ物をしっかり噛むことができず、消化器系への負担、唾液の減少、顎の骨の退化、筋力の退化へと進むしかありません。そうなると、健康な歯だからこそ楽しめる食事が憂鬱になります。いつも口を隠すようになり、笑顔が消えます。踏ん張る力が弱くなり、気力がなくなってきます。何をするのも面倒になります。悪循環はそれにばかりではありません。たった1本の欠損だったものが次第に部分的な喪失になり、咬み合わせが悪くなり、顔のシワが増え老いはじめます。嚙み合わせが悪くなると、片頭痛や肩こり、関節痛が起きます。次第にやわらかい食事を選ぶようになり、更に顎の機能が低下し、活力が湧いてこなくなります。気力のないのを年齢のせいにしている人も多いと思いますが、健康崩壊の悪循環の元が歯にあると知らないと大変なことになります。歯のない顔相は年齢に関係なく、シワが増えて変形します。そうなると誰とも会いたくない、会っても話もできない。。。そうして閉じこもってしまします。骨の状態ですから外見から確認することはできませんが、日ごろから目配り、気配り、心配りをしなければなりません。酷使だけして、ケアはしない。これでは歯の寿命はおろか、命の寿命まで縮めかねません。歯は命を守る大切な臓器だと自覚することが大切です。
インプラント手術前にはしっかりと診断をし、手術時には静脈内鎮静を行い、怖くない、痛くないインプラント手術を実現しております。
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