嚥下について むせやすいと感じたら
あれ、最近むせやすいと感じたら?
食べ物を口に運び、上手く噛みつぶしてゴックンと飲み込むまで何も考えなくても行えていたのに
げほっ!げほっ! あれ?むせたかな、ン~頑張ってゴックンと飲み込む。
こんな経験が続いたら、口腔機能の低下があるかもしれません。
食べ物を口にいれて飲み込むまでのこれらの一連の動作を「摂食(せっしょく)嚥下(えんげ)」といいます。
摂食嚥下の動作を5つに分解してみると、
わ~美味しそう! … 食べ物を認識してどのように食べるか決めます (先行期)
もぐ もぐ もぐ … 食べ物をとらえて咀嚼して飲み込みやすい塊を形成します(準備期)
のどちんこの奥へ … 食塊を咽頭へ移送します(口腔期)
はいごっくん … 食塊を咽頭から食道へ送り込みます
嚥下が誘発されてから食塊が咽頭を通過するまで(咽頭期)
サザエさんの「んがんぐぐ」… 食塊を食道の蠕動運動によって胃に送り込むまで(食道期)
摂食嚥下は様々な神経と機能を総動員する作業なのです。
口腔機能低下の検査は、歯科医院で行うことができますが自分でできる簡単な検査をご紹介します。
首の前面にある咽頭隆起いわゆる喉仏といわれる部分です。
この部分に中指をあてた状態で唾を出来るだけ何回も“ごっくん”と空飲み込みます。
30秒間で3回以上この軟骨の部分(喉仏)がしっかりと上下する動きが確認できれば問題ありません。
2回以下であれば、嚥下機能の低下が疑われます。
気になる時は歯科医院で詳しい検査を行い、口腔周囲筋群のトレーニングを積極的に行いましょう。