サイナスリフト PRPとβーTCPを用いた骨造成|京都のインプラント手術なら医療法人明貴会山口歯科医院

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インプラントについて

サイナスリフト PRPとβーTCPを用いた骨造成

インプラント治療を行う時に、顎の骨が薄くてインプラント治療ができないと他院で言われたと当院に来られる患者様も沢山おられます。特に上顎の臼歯部は上顎洞という、副鼻腔の中でも一番大きな空洞が歯槽骨近くまであることが多く、そのままでは骨の量が足りないため上顎洞底挙上術(サイナスリフト サイナスフロアエレベーション)という手術を行い上顎洞内に骨を作る必要があります。抜歯窩に抜歯と同時にインプラントを埋入する時にも骨造成が必要になります。以前は自家骨を使用していましたが、2002年頃から骨補填剤(人工骨、他家骨<脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)、非脱灰凍結乾燥骨など、他人の骨を使って作る>、異種骨<牛などの骨からハイドロキシアパタイトを作り骨補填材とする>)を本格的に調べ、基礎研究や動物実験を行っていました。そして臨床実績も積んだうえで、人工骨βーTCPの混合物を主として移植材料としています。

PRPは、再生医療において安全性は確立されていますが、PRPを作製するには、国の基準を満たした再生医療機関の指定を受ける必要があります。

現在当院では、骨造成を行う時には、β-TCP単体、骨を沢山作る時にはPRPとβ-TCPの混合物を主として移植材料としています。

PRPは組織の再生の力を高め手術後の傷も非常にきれいな状態にします。骨を作るためには3つの要素が必要で、そのトライアングルは、

1.細胞(骨芽細胞、破骨細胞)

2.足場(自家骨、人工骨、他家骨、異種骨)

3.サイトカイン(PRP成長因子、BMPなど)

が重要です。臨床でも非常に多くの患者様の骨をβ-TCPとPRPの混合物で作っていますが、当然ながらアレルギーや感染などの問題は起こっていません。

 

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