インプラント上部構造(歯になる部分)に用いられる素材比較|京都のインプラント手術なら医療法人明貴会山口歯科医院

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インプラント上部構造(歯になる部分)に用いられる素材比較

インプラント上部構造(歯になる部分)に用いられる素材比較

インプラントは失った歯の役割を代替する治療法の一つです。インプラント体を顎骨の中に埋め込み、アバットメントを接続部として上部構造(冠)を被せます。

上部構造とアバットメントは、金属アレルギーを起こしにくいチタンやセラミックを使用するのが一般的です。また、上部構造は患者様自身で素材を選ぶことが可能です。

本コラムでは、インプラントの上部構造に用いられる素材の特徴を比較します。ぜひご参考にしてください。

インプラント上部構造の分類

インプラントの上部構造は、「固定式」と「可撤式」の2種類に分けられます。基本的に取り外し出来ないものは固定式、メインテナンスや修理の際に歯科医師や歯科衛生士が取り外し可能なものは可撤式です。

固定式は審美性に優れ、天然歯に近い噛み心地を実現します。ただし、セメント固定の場合はメインテナンスや修理がしづらいというデメリットがあります。

可撤式は咬合面(咬み合せる部分)にねじ穴があり封鎖する材料で少し色調が変わりますがメインテナンス性に優れているので現在はこちらが主流です

インプラント上部構造の素材比較

インプラント上部構造に用いられる代表的な素材は次の通りです。

・オールセラミック
・オールジルコニア
・ジルコニアセラミック
・ハイブリッドセラミック
・メタルボンド
・金属

インプラント上部構造の費用について

セラミックは天然歯のような自然な色合いに仕上がりますが、衝撃に弱いというデメリットがあります。オールセラミックの費用目安は200,000円前後程度です。

「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるジルコニアは強度に優れていますが、色調によっては目立つことがあります。オールジルコニアの費用目安200,000円前後程度です。

セラミックとジルコニアの長所を兼ね備えたジルコニアセラミックは、強度と審美性の両方に優れています。費用目安は200,000円前後程度。

ハイブリッドセラミックはレジンにセラミックを混ぜた素材です。費用目安は150,000円程と比較的安価ですが、強度や変色しやすいなどのデメリットがあります。

内側は金属、外側はセラミックで出来ているメタルボンドの費用目安は、200,000前後円程です。高い強度と審美性を持つ反面、金属アレルギーのリスクを伴います。

金属のみで作成した上部構造の費用目安は、70,000~120,000円程です。審美性に劣るため、前歯や下顎には向きません。当院では、使用しておりません。

しっかりとメインテナンスを行えば、インプラントは10年、20年、それ以上と継続して使用出来ます。見た目・強度・費用の3つの面を踏まえ、歯科医師と話し合ったうえで上部構造の素材を決めることをおすすめします。

Q1:インプラントの上部構造によってはMRI検査を受けられない場合がありますか?
A1:基本的には問題ありません。上部構造として広く用いられているセラミックやジルコニアは非金属(磁石に反応しない)のため、MRIの強い磁場の影響を受けません。また、インプラント体のチタンや、上部構造のメタルボンドに用いられる金属には磁性がない(磁石に反応しない)ので、MRI検査が可能です。ただし、インプラントオーバーデンチャーは磁石を使用する事もあるため、MRI検査を行う前に担当医に相談しましょう。

Q2:インプラントを長持ちさせる方法はありますか?
A2:毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的(3ヶ月毎)な検診を受けることです。特に日々のセルフケアを怠ると、インプラント周囲炎などでインプラントを失うリスクが高くなります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなども活用して口の中を清潔に保ちましょう。

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