インプラント周囲炎における段階別の症状|京都のインプラント手術なら医療法人明貴会山口歯科医院

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インプラント周囲炎における段階別の症状

インプラント周囲炎における段階別の症状

インプラント治療を受けた後は、定期的なメインテナンスが大切です。特に注意が必要なのは「インプラント周囲炎」です。これは、人工の歯根を支えている周りの組織に細菌が感染して炎症を起こす病気で、重症化するとインプラント体周囲の骨が無くなってしまい、インプラント体が抜け落ちてしまう可能性があります。
インプラント周囲炎の症状を知ることで、歯科医院に行くべきタイミングがわかるようになります。そこで、本コラムではインプラント周囲炎の段階別の症状を解説し、当院のメインテナンスについて紹介します。

インプラント周囲炎における段階別の症状

インプラント周囲炎は次の2つの段階に分けられます。

・インプラント周囲粘膜炎:炎症がインプラント体周囲の粘膜のみに起きている状態
・インプラント周囲炎:炎症がインプラント体周囲の粘膜と骨に及び骨吸収がある状態

以下ではそれぞれ違いを解説します。

インプラント周囲粘膜炎の症状

インプラント周囲粘膜炎の主な症状は次の通りです。

・歯茎の腫れ、出血
・口臭

インプラント周囲粘膜炎は、適切なケアを受けることで改善が可能です。しかし、放置するとインプラント周囲炎に移行します。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎は、歯槽骨の破壊が始まった状態です。インプラント周囲炎の主な症状は次の通りです。

・歯茎の腫れ、出血
・排膿
・インプラントの動揺(インプラント体が骨の支持を失い脱落している状態)

インプラント周囲粘膜炎の段階よりも、腫れや出血は重症化します。専門的なクリーニングでの改善を目指しますが、フラップ手術や骨再生療法などの外科的な処置が必要になる場合もあります。
インプラント周囲炎は歯周病と似たような症状が出ますが、進行の速さが大きく異なります。これは、生まれつきの歯には歯を支える膜(歯根膜)があるのに対し、インプラントには歯根膜がないことによるものです。
そのため、インプラント周囲炎は歯周病よりも早く進行し、症状が重くなりやすいため、早めの発見と治療が特に大切です。

当院のインプラント治療後のメインテナンス

当院が提供するインプラント治療後のメインテナンスは次の通りです。

・口腔内チェック(ポケット検査、咬み合せ、動揺度、炎症の有無など)
・レントゲン検査
・ブラッシング指導
・PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning)
・Pg菌、Td菌、Tf菌(歯周病菌)検査(オルコアによるPCR検査)

はじめに、口腔内チェックやレントゲン検査で、全体の状況や歯槽骨の状態などを確認します。
ブラッシング指導では、歯科衛生士が患者さまに合わせた口腔ケアをレクチャーします。PMTCは、専用の機器を用いてセルフケアでは取り除けない歯石やプラークを取り除きます。
当院には日本口腔インプラント学会および日本歯周病学会の認定資格を持った歯科衛生士が在籍しており、より高いレベルの専門的な口腔衛生管理やセルフケアのアドバイスが可能です。
また、当院ではインプラント治療前にインプラント周囲炎のリスクとなるPg菌、Td菌、Tf菌(歯周病菌)検査も行っており、その結果に応じた適切な口腔ケアを提供しています。
治療に時間も費用もかかるインプラントを失うことは、患者さまにとって大きな損失です。快適かつ安全にインプラントを使い続けられるよう、インプラント治療はしっかりとメインテナンスを行う当院にお任せください。

 

Q1:歯科医院でのメインテナンスを受ける頻度は?
A1:患者さまの口腔状態にもよりますが、3~6ヶ月に1回を目安にご来院ください。

Q2:インプラント周囲炎が原因でインプラントが脱落すると、どうなりますか?
A2:まずは再手術が検討されます。しかし、あごの骨が溶けてしまっていて再手術できないケースもあります。もしも再手術が難しい場合は、インプラントシステムの撤去や、入れ歯やブリッジなどでの再治療も検討されます。

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