インプラント治療の安全性
インプラントは、失った歯の機能を回復するための治療法の一つです。入れ歯やブリッジと比較すると、審美的にも機能的にも天然歯に近いため、インプラントは「第三の歯」と呼ばれることもあります。しかし、インプラント治療は外科手術をともなうため、安全性について気になっている方も多いでしょう。
そこで、本コラムではインプラント治療の安全性とリスクについて詳しく解説します。これらについて正しく理解することで、より安心して治療に臨んでいただけます。当院では、これまでの豊富な治療実績をもとに、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案いたします。
インプラント治療の安全性
インプラント治療は、全身の状態や口腔環境が良好であれば、安全に行える治療です。インプラント体の形状や表面性状の改良、技術の進歩により、成功率は95%以上と報告されています。
明貴会でのインプラント治療では純チタン製のインプラント体を歯槽骨に埋め込みます。チタンは空気に触れると瞬時に表面に不動態という非常に安定した酸化被膜を形成するため、体内で溶け出す事がありません。そのため金属アレルギーを起こす可能性は極めて低いです。
チタン合金(Ti-6AL-4V)の場合は6%のアルミニウムと4%のバナジウムを含む合金なのでごくわずかに金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
インプラント治療のリスク
インプラント治療のリスクは次の通りです。
・手術にともなう神経や血管の損傷
・細菌感染
・インプラントの脱落
・インプラントの破損
インプラントは、外科手術をともなう治療です。そのため、手術時に偶発的な事故が起こり、後遺症が残る可能性もあります。また、専用の手術室以外でのインプラント関連手術、手術器具の消毒・滅菌状態によっては、細菌感染を起こし、インプラントが早々に脱落するおそれがあります。
インプラント手術後も、インプラントの脱落や破損のリスクがともないます。長くインプラントを使用し続けるためには、毎日のお手入れや生活習慣の改善、定期的な歯科医院でのメインテナンスが欠かせません。
当院では、インプラント治療のリスクを出来るだけ低くするため、下記のような取り組みをしています。
・インプラント関連資格を持った経験豊富なドクターによる手術
・インプラントに関する専門的なトレーニングを受けた知識豊富なスタッフの在籍
・豊富な診療経験を活かした治療計画の立案
・精密な3Dシミュレーションによる手術リスクへの配慮
安全性の高いインプラント治療なら、ぜひ当院にお任せください。
Q1:明貴会 山口歯科医院のインプラント治療の成功率を教えてください。
A1:当院の10年間経過症例の統計では、上顎96%、下顎99%の維持率を確認しています。
Q2:インプラントを埋め込んだあとに、CT検査やMRI検査は受けられますか?
A2:はい、基本的には問題なくお受けいただけます。
記事監修 医療法人明貴会 ⼭⼝⻭科医院 理事⻑ ⼭⼝ 貴史

■ 略歴
- 1982年 大阪歯科大学卒業
■ 所属学会