歯周病と癌|京都のインプラント手術なら医療法人明貴会山口歯科医院

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口腔の健康について

歯周病と癌

歯周病が様々ながんのリスクとなっている事が分かってきました。

ピロリ菌が胃がんを発生させることは、今となっては広く知れ渡る事となりましたが、ピロリ菌が直接胃癌を作る訳ではありません。ピロリ菌による胃炎により胃粘膜に染色体の化学反応であるDNAメチル化が誘発され、DNAメチル化異常が胃粘膜に蓄積し、がんが発生しやすくなり、胃がんが発生する事になります。

歯周病菌は歯の周りの内縁上皮と言う粘膜から簡単に血管内に入り込み全身にめぐります。

普通は細菌が血液内に入り込むと白血球のマクロファージなどが捕獲してやっつけます。しかしながら前述のように歯周病菌が血小板を身の回りに集め隠れ蓑にし全身の臓器に入り込みDNAメチル化異常に繋がりがんリスクとなると考えられます。

口腔ガンは直接歯周病の炎症の影響をうけますから進行した歯周病は口腔ガン発生率を4倍にすると言われております。

又離れた所ではあまり関係なさそうな、すい臓がんも発生率に影響をうけます。鶴海大学の研究では、歯周病菌の中でも悪玉菌のボスであるPg菌(プロフォロモナスジンジバリス)の保菌者はすい臓がん発症率が1,6倍 AA菌(アグリゲイティバクター アクチノミセテムコミタンス)の保菌者は2,2倍と言うデーターを出しています。

タフツ大学の7466人のデーターに基づいた研究ではがん全般に関して進行した歯周病の患者はガンの発症率が24パーセント上昇しています。

肺がんや消化器系のがんの発症率上昇は口腔と直説つながっているため唾液と共に細菌が侵入し影響及ぼすのでしょう。従来、口腔内細菌は胃酸によって死滅すると考えられていましたが、現在胃酸の分泌の少ない朝方等では胃を通り抜け腸に到達すると考えられています。その口腔内細菌の一つがフゾバクテリウムなのです。

肺がん大腸がんとの関連を示すエビデンス(科学的根拠)も近年多く示されてきています。

ピロリ菌が胃がんを発生させるように歯周病菌であるフゾバクテリウムが大腸がんの発症に関与している事を横浜市立大学の中村淳教授等の研究で示唆されました。これまでもフゾバクテリウムが大腸がんの増悪や転移に関与があると言う指摘がありましたが、発症に関与している事を明らかにしたのは初めてです。

歯周病の治療、歯磨きは大腸がん、口腔ガン、肺がん、すい臓がん始めあらゆるがんに必要な予防法の大きな手段の一つと言えます。

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